【野球】 オリックスに日本初 女性スカウトが誕生

オリックスに日本球界初の女性スカウトが誕生する。
来年1月1日付で北京五輪ソフトボール金メダリストの乾絵美氏(36)をアマチュアスカウトに起用することが15日、分かった。

現在球団事業運営部コミュニティグループに在籍する同氏の抜てき。既成概念にとらわれないスカウティングで逸材発掘を目指す。

日本球界初となる女性スカウトは『オリックス・ベースボール・アカデミー』にいた。
乾氏はアテネ五輪北京五輪の2大会でソフトボール日本代表に捕手として参加。銅メダル、金メダルの獲得に貢献した。
現役引退後の2010年3月にオリックスに入団し、ジュニアチームや地域の野球普及活動に携わってきた。

ほかに高校野球の大阪予選などが開催される大阪信金スタジアムの運営業務も兼ねてきたが、スカウティングは未経験だ。
乾氏の抜てきについて球団関係者は「固定観念にとらわれない視点で選手を見てもらえる人を探していた。たまたま女性だったということです」と説明した。

乾氏はプロ野球は未経験ながら長年捕手として世界の舞台で活躍してきた経験がある。
独自の視点は、これまで見逃されてきた才能を見いだすかもしれない。

今季最下位に低迷したオリックスだが、6月に福良淳一GMが就任して以来、球団改革は急速に進んでいる。
今秋のドラフトではそれまでの社会人、大学生など即戦力中心の指名から素材重視にシフト。
高卒指名は過去最多となり、育成選手も8人とこちらも最多を更新した。

さらに新外国人にはメジャーの大スターであるアダム・ジョーンズ外野手を獲得。
チーム編成においてこれまでにない積極的な姿勢が随所で見られるようになった。女性スカウト誕生もそうした流れの中にある。
https://www.daily.co.jp/baseball/2019/12/16/0012963435.shtml