【秋田】能代山本の119番、落雷で一時不通に 全面復旧見通せず

14日午後0時45分ごろ、秋田県能代市緑町の能代山本広域消防本部の庁舎敷地内に落雷があり、能代山本地域の固定電話や携帯電話からの119番が不通になった。119番の回線復旧は1回線にとどまり、全面復旧の見通しは立っていない。同消防本部は全面復旧まで、管内3消防署の固定電話に通報するよう呼び掛けている。

 同消防本部によると、雷の「ドーン」という音とほぼ同時に庁舎内が停電。全ての電気設備や通信回線が使用不能になった。庁舎1階の電気室から出火したが、間もなく消し止めた。庁舎北側の配電設備も一部焼けた。

 発生から約1時間半後の午後2時18分に庁舎内の電源とデジタル消防無線が回復。その約30分後、15回線ある119番のうち1回線を応急的に復旧させた。しかし残る14回線と、各署に指令を出す電話回線、インターネットは配線が焼損したため、不通が続いている。デジタルデータやサーバーの破損は確認されていない。

 管内の能代市藤里町三種町八峰町の世帯数は約3万5800世帯(今年4月現在)。同消防本部は、防災無線や消防車両などを通じて不通を通知したほか、各報道機関には、火災や救急・救助時には管内3消防署への通報を呼び掛けるよう要請した。落雷後、出動要請は管内消防署に2件、応急復旧した119番に1件の通報があり、いずれも急病人の搬送だった。

2019年12月14日 掲載
https://www.sakigake.jp/news/article/20191214AK0036/