【愛媛】世界初「ブラッドオレンジ」のワイン発売へ 甘くてフルーティー JAえひめ南

愛媛県宇和島産ブラッドオレンジの果汁のみで造った「ブラッドオレンジワイン」をJAえひめ南(宇和島市)が完成させ、16日発表した。23日から道の駅「きさいや広場」(同市弁天町1)などで6000本限定で発売される。ブラッドオレンジの果汁のみで糖分を加えずワインにしたのは世界初という。

JAえひめ南はブラッドオレンジの全国生産量90%以上のシェアを誇り、ブラッドオレンジを生かした商品の開発に取り組んできた。ワインは組合員と取引先食品関連企業らが試行錯誤を重ね6年かけて完成。秋田県醸造している。

 ワインを造るには一定の糖度が必要で、ブドウは糖度が20度以上ある。ブラッドオレンジは12度前後と低く、ワインを造ることは難しかったが、濃縮することで糖度を上げた。

 ブラッドオレンジという名の通り、ワインは「血」のように赤い果肉の色で、甘くてフルーティーな味わいが楽しめる。アルコール度数は5%。細めのシャンパングラスでよく冷やして飲むのがおすすめだという。300ミリリットル、税込み2500円。

 道の駅のほか、アンテナショップや百貨店、飲食店での販売も目指す。16日、発売報告に県庁を訪れたJAえひめ南の山本長雄代表理事組合長は「飲みやすいので女性の方も楽しんでほしい」と話した。【木島諒子】

毎日新聞2019年12月16日 22時16分
https://mainichi.jp/articles/20191216/k00/00m/040/238000c