【年明けに社会保障審議会で議論】「紹介状なし大病院受診料」1000~2000円増額へ 政府検討

「紹介状なし大病院受診料」1000~2000円増額へ 政府検討
12/16(月) 18:57配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191216-00000050-mai-soci

 紹介状なしに大病院を受診した患者に5000円以上の負担を求める制度について、政府は負担額を1000~2000円程度増やす検討をしている。大病院への患者集中を緩和する一方、公的医療保険からの給付を減らして社会保障費の削減を狙う。年明けに社会保障審議会で議論し、2022年度からの実施を視野に入れる。

 他の病院や診療所の紹介状なしで400床以上の病院で受診した患者は現在、1~3割の通常の窓口負担に加えて、初診で5000円以上、再診で2500円以上の特別料金の支払いを求められている。特別料金は全て病院の収入になる。

 政府は既に20年度から、対象病院を400床以上から200床以上に広げる方針を決めている。さらに特別料金を1000~2000円増額する一方、初診料・再診料などの診療報酬を減額することで、医療保険財政の負担を減らす検討をしている。

 一方、政府の全世代型社会保障検討会議で提案された、全ての外来受診に一律で数百円程度を上乗せする「ワンコイン負担」については、結論を先送りする。【原田啓之】